DATE
2022.03.29

第192回

  

楽しむ

「論語」に、「子曰く、これを知る者は、これを好む者に如かず。これを好む者は、これを楽しむ者に如かず」があります。これを知っているだけの者は、これを愛好する者に及ばない。これを愛好する者はこれを楽しむ者には及ばない。との意訳になるかと思います。

その知識や理解の及ぶ範囲のことは大概知っているというなんでも良く知っている、が知っているだけでは、知識の蓄積だけのような感じがします。
それを愛好していく人と言われるのは、良く知っていて、それに興味と関心が募るべく行動し、その体験を重ねることでより深く興味が増し生活の一部にまで浸透していくことを言うのかとも思います。それらを、真に楽しむ者には及ばないとは、よくスポーツ界でのアスリートが、戦いのあと表現する言葉として「今日はよく、楽しむことができた」との無我の境地の世界と同義ではないかと思っています。

仕事でも人生でも、またスポーツにしても何事かに一所懸命かつ、真剣に一心不乱に打ち込む姿は誰をも犯すことのできないその人そのものの世界かと思えます。
その没頭し、注入するエネルギーから還元される代謝エネルギーこそが、次なる飛躍への基礎を形作ることでその人自身の体に染みつき多分無意識のうちに身体が動くからだと想像します。楽しむ境地に至って初めて極意とか妙味が生じてくるのかも知れません。

取締役会長

村岡 正啓

Muraoka Masahiro

同志社大学商学部卒業。
(株)大沢商会を経て、
1985年人材派遣会社創業。
1997年アソート(株)設立。

趣味:ラグビー、ゴルフ、映画、読書

最新の記事

SHARE
PAGE
TOP
アソートについて
登録
支店一覧
お問い合わせ
PAGE TOP