第223回
歩くことの大切さは、その時々の目的によって様々な観点が有るかと思います。
壮年期と言われる20代~40年代での何事も、吸収力の充実しているときの「歩く」ということは、健康増進もさることながら、多くの「人」との出会いつくりでもあり、多くの街や、各地の風物や、特産や名勝、など語りつくせぬ感動の渦を経験や体験として蓄積してくれるのは、歩く事からではないかと思っています。
二本足での営みを基本とする人の歩行は意識せずとも、歩みが生活そのものだと言えるかも知れません。
勿論、脳の発達促進や、身体の成長促進にも二本の足が支えていると思っています。よく身体が覚えてくれているとの表現が在ります。
その殆んどの場合は、自ら足を運んで直に、観て、触れて味わってこそもたらせられる体験から生み出される言葉ではと思っています。
自ら意志を持って歩むことは、見るもの聞くもの、触れるもの、などから、須らく自分自身の感受性なり、思考分析なり、疑問力なり、探求心なり、感動なり、欲望なり、等々次なる感性への宿題を自らに課しているような気がします。
単純に、歩くことで、様々な感性を人の身体にしみこませることが可能な日常があります。スマホ歩行よりも、前をよく見て、周りの景色や、街の風景や歩く人々の歩みの遅さや、早さやファッションなど、目にはいるもの、聴くものから多くの学びの世界が溢れているのが歩く世界なのではと思っています。
取締役会長
村岡 正啓
Muraoka Masahiro
同志社大学商学部卒業。
(株)大沢商会を経て、
1985年人材派遣会社創業。
1997年アソート(株)設立。
趣味:ラグビー、ゴルフ、映画、読書