DATE
2019.02.28

第155回

  

視座を変える

自分の目線をすべての視座にしている世界も、少し角度を変えた視座で捉えることで、新たな世界を映してくれるかも知れません。
室町時代の能楽師、世阿弥のいう「我見」と「離見」にある、我見は我を見る、離見とは離れてみる、すなわち自分を客観視してみる。俗にいう少し見方を変えてみることで、難題や、課題の解決に光明が見いだされる場合も多く生ずるとのことです。

複層の目線が留まるこのない交叉する社会では、偶々に、相互にウマがあうとか、合わないとか。波長があうとか、合わないとか。価値観があうとか、合わないとか。は、いずこも自分からの、我見の世界のみの視座の結末なのではと想像してしまいます。
相手の側に立ってみる、つまり、離見からの視座を保つことでどう変わるのかとの判断も欲しいところです。ことほどさように、概念的に視座を固定しないものの見方のほうが多くの糧が得られるかもしれません。

日常世界に生ずる社会生活上の摩擦や軋轢は、双方のほとんどが視座を変えない、双方に根づいた、幾分偏った、固定化された視座に左右されているような気がします。
平成時代も終わろうとしています、新たな元号を迎えるにあたって離見に元ずく視座を心がけて、こころの半径を少し広げてみたいと思います。

取締役会長

村岡 正啓

Muraoka Masahiro

同志社大学商学部卒業。
(株)大沢商会を経て、
1985年人材派遣会社創業。
1997年アソート(株)設立。

趣味:ラグビー、ゴルフ、映画、読書

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