第142回
こんなもの誰が作ったのか、このような文章誰がどんな心持を持ちながら、したためたのか、このような素晴らしい絵画に辿りつくまでどんな創意や工夫を組み立ててきたのであろうか、あのような表現をする彫刻はまるで生き物を映しているようなとさえ、錯覚させてしまうのはなぜだろか。
言葉の重しがずっしりと腑に落ちる表現や、その立ち居振る舞いで身に迫ってくるのはどうしてだろうか。目に映るもの、耳に音を感じ、舌や肌で、或は鼻孔を膨らませる香しい香りに引き寄せられるのは何によってであろうか。
創り出される、モノやカタチが作者を通じ、それらを眼前にしたり音で感じたり、感触として受けたりとし、その奥深くに立ち入ろうとする受け手の度量の深さや重みで更なる空想の世界に浸してくれるときがあります。
それらを生み出す作者の思いにも気を馳せ、そこに至らしめた、ゆるぎないものは何なのか、そこに至るまでの思いに、さらなる興味と関心が尽きない、創作の世界になんとも心魅かれるときが、静かな空気が凛と透き通った時節に感じるときが在ります。
取締役会長
村岡 正啓
Muraoka Masahiro
同志社大学商学部卒業。
(株)大沢商会を経て、
1985年人材派遣会社創業。
1997年アソート(株)設立。
趣味:ラグビー、ゴルフ、映画、読書