第125回
もの心ついたころから、何かにつけて「どちらか」か、を無意識のうちに選びながら生きてきているような気がします。身近な家族社会の中でも怖い親父よりも、優しい母親になんでも言えたし、文句ばかりで駄々をこねては困らせてもきました記憶があります。小学校からは、好きな遊びや、好きな学科や、好きな先生、気の合う友達とかなりの「選択」を、自分の好みで、つまり好きか嫌いかで自然にそのような振る舞いになったのではと思っています。
その後の進路や部活動等、自分の好き嫌いでの選択は徐々に狭くなり、未熟な自分の意思での選択が何らかの思わぬ方向からの力が加わったりし、妨げられるという経験を積まされたこともあります。
中々思い通りの選択に巡り合える機会が少ない学生生活だったかも知れません。
一般社会での広い世間に出て、気が付けば才能の豊富な友を大事にしたりとか、同じような志を持てる友を大切にしたりとか、少しは大人としての自覚と責任が芽生え自らの意思に基づいての選択を学びつつあるのではと思っています。
数知れないほどの多くの失敗も、ひとつにはその時々の選択の結果であることを常に思い知らされます。手痛い失敗、の記憶ほど身に沁みてその時の検証を時には思い興させては次なる選択にむけての判断力の一助になってくれているのではと思っています。
常に、人は選びながら自分の意志ある道を辿っていると思いますがそこに、いつも正しい選択ができるよう、正しい目と正しい耳をしっかりと鍛えていきたいと思っています。
取締役会長
村岡 正啓
Muraoka Masahiro
同志社大学商学部卒業。
(株)大沢商会を経て、
1985年人材派遣会社創業。
1997年アソート(株)設立。
趣味:ラグビー、ゴルフ、映画、読書