第57回
自意識が芽生えてきても中々気付かないのが時間における日常観ではないかと思います。
目覚めてから一日の生活が始まり、その日の就寝の時を迎えるまで、ただひたすらに時間に追われ多忙な一日を過ごすこともあるかと思えば、漫然と時間の経つ流れに身を任せてゆったりとしたくつろぎの時間があったり、予期せぬ事柄に思わず自分の予定時間が狂ったり、あるいは予定外の来訪者で時間を奪われたりと、ことほど左様に一日の自分の持ち時間を予定通りに運ぶのが難しいといえます。
そのような中でも、ひとつひとつ丁寧に、何事に対しても真摯に向かい合い、一所懸命にその時々の一瞬一瞬にほど良い緊張感を持って自分の全力を投入する。つまり「ベスト」を尽くす姿勢を保持していきたいと思っています。
限りある時間の中での己の自己形成を育む場は、その一瞬一瞬にかける集中力ではないかと思っています。
何事も目の前にある「生きる」舞台があるとするならば、全力投球でぶつかっていくのが良いのではと思っています。そのときどきの時間は、二度と経験することも取り戻すことも出来ないのですから。
取締役会長
村岡 正啓
Muraoka Masahiro
同志社大学商学部卒業。
(株)大沢商会を経て、
1985年人材派遣会社創業。
1997年アソート(株)設立。
趣味:ラグビー、ゴルフ、映画、読書