DATE
2023.07.27

第208回

  

「メッセージ」

東大阪市にある、「司馬遼太郎記念館」は、母校大阪府立布施高校のほぼ南側に隣接しています。もと司馬遼太郎氏の私邸であった、敷地あとに立てられました。この8月で氏の生誕100年を迎えます。 「21世紀に生きる君たちへ」は、司馬遼太郎が小学6年生の国語の教科書(1989年5月)に書いた文章です。
司馬遼太郎が次代のこどもたちに伝えたかった「メッセージ」の真髄が現在のおとなたちにも十分に心底に届くような言葉がちりばめられています。平易な言葉で、何度も推敲を重ねられた文章あとが、記念館に掲示されています。

いくらか、その「21世紀に生きる君たちへ」から抜粋してみました。
「君たちはいつの時代でもそうであったように自己を確立せねばならない。―自分にきびしく、相手にはやさしくという自己を。そしてすなおでかしこい自己を。」「自己と言っても、自分中心におちいってはならない。人間は助け合って生きているのである。」「助け合うという気持ちや行動のもとのもとはいたわりという感情である。」
「この根っこの感情が自己のなかでしっかり根づけば他民族へのいたわりという気持ちもわき出てくる」
「もう一度くり返そう。さきに私は自己を確立せよと言った。それらを訓練することで自己が確立されていくのである。そして“たのもしい君たち”なっていくのである」

「以上のことは、いつの時代になっても人間がいきていくうえで欠かすことのできない心がまえというものである」
2023年、7月炎暑の滅却になればと。

引用元:司馬遼太郎・著「21世紀に生きる君たちへ」(世界文化社)

取締役会長

村岡 正啓

Muraoka Masahiro

同志社大学商学部卒業。
(株)大沢商会を経て、
1985年人材派遣会社創業。
1997年アソート(株)設立。

趣味:ラグビー、ゴルフ、映画、読書

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