第207回
いつも周りの情況や、自分以外の人たちの意見や言動に従ってばかりでは自分の人生と言えるでしょうか。かといって、社会の一員でもあり、自分勝手な振る舞いばかりでは世間から許してもらえない。
従来の一般組織社会では、特に顕著な現象として上位者よりの、指示、命令等々での言動に従順に従うことで業務がおおむね、遂行されて来たとの印象を持っています。それぞれの置かれた環境にも左右されますが、一方的な上位者の判断・決断がすべて正しいとは限りません。時には下位者の方々の方がより多くの現場体験から得た貴重な知見や意見がある場合が在ります。その現場からのシグナルや発信される目に見える得ないサインをどう活かし、取り入れていくかが組織を預かる責任者の行動姿勢ではないでしょうか。現時ではフラット化されたり、デジタル社会下での組織コミュニケーションが大きく進化してきており、随分と情報の共有化とスピードが増してきているのも事実です。
人は一人では生きていけません。かといって、全てに人任せでもつまらない。ではどうするか、自分を主体的にいつ、いかなる場合でも決して自分を裏切らない、逃げない、いろんな状況に対して真摯に受け止め、真正面から取り組んでいく。つまり、自分を主語にして自分ならどうする、自分は何をしたいのか、自分はどう動きたいのか等々。一度、立ち止まって考えてみることが大事ではと思っています。
取締役会長
村岡 正啓
Muraoka Masahiro
同志社大学商学部卒業。
(株)大沢商会を経て、
1985年人材派遣会社創業。
1997年アソート(株)設立。
趣味:ラグビー、ゴルフ、映画、読書