DATE
2011.08.31

第65回

  

心に刻む

夏を迎えるたびに、懐かしい季節の風物詩が心に浮かんできます。
とりわけ幼い頃の夏の遊びでは、川や海辺での水遊び、山での早朝のカブト捕りやセミ捕り、小川での魚釣り、浜辺での花火やスイカ割り、夜店の金魚すくい等々、夏休みがもたらしてくれる非日常の、折々の生活に刻まれた体験、見聞が心にいつまでも残滓となって残る季節は、夏が最もふさわしいのではと考えています。

加えて現在の家庭にみられる「エアコン」はまだ少なかった幼少のころには、扇風機にうちわ、すだれや水打ちによるひとときの涼気に誘われての心地良い昼寝も、夏の身体の疲れを自然にいやしてくれていたのではと思います。

このように、その「時代」を通しての心象風景が、今なおよみがえってくるのは、多くの体験からその時々の印象を心に刻み、その心で感じることで、より多くの巡り繰る季節の中でゆっくりとその刻まれた記憶を引き出してみたくなるのも、夏のもたらす光景かも知れません。

取締役会長

村岡 正啓

Muraoka Masahiro

同志社大学商学部卒業。
(株)大沢商会を経て、
1985年人材派遣会社創業。
1997年アソート(株)設立。

趣味:ラグビー、ゴルフ、映画、読書

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