第62回
何かにこだわり、固執するようなことが尾を引いて、ときには永く思考や行動面にまとわりついたりしてきます。自分の考えている軸足や支点が誰にも侵されないことに力点を置くからかも知れません。
幾たびにも亘って、私達はそれぞれの立ち位置によっては「譲れないもの」「離せないもの」「侵蝕されたくないもの」「失いたくないもの」……等々にこだわり、それらの呪縛の中に閉じ込められて、結果、身動きできなくなるような環境に、度々、自ら陥ってしまうことが多いのではないかと思っています。
そのような渦中から解き離してくれるのは、やはり素直な心と感謝の気持ちが一番適しているのではないかと思っています。
人間としての思考、行動面での常なる葛藤は、己れの欲、己れへのこだわり等の私心から、いかに距離を保つかのバランスだと思っています。人の為に、会社の為に、社会の為にという前提が、結局、自分の為に、自分の欲の為になっていないかを振り返ることが、肝要なのではないかと思っています。
取締役会長
村岡 正啓
Muraoka Masahiro
同志社大学商学部卒業。
(株)大沢商会を経て、
1985年人材派遣会社創業。
1997年アソート(株)設立。
趣味:ラグビー、ゴルフ、映画、読書