DATE
2024.05.30

第218回

  

離れてみる

日常の浸った世界からの感覚が、少し離れて視ると普段見慣れている風景が、少し改まって違った景色に映る場合が生じてくることがあります。一つは、遠く旅に出て俗に言う非日常の世界を創ることで心の平安なり、気づかなかった平穏の世界感から生じてくる思わぬ気づきや知見に遭遇することがあるかも知れません。

それほどに気づく機会や、理解の浅深や、視界の狭隘感など、日ごろ気づかないところの発見など自分の短所や、欠落している部分などが離れてみることで、いろんな学習の場がある様に思います。
個々人の世界がそうであるように、会社および企業を取り巻く世界でも同じ事が言えるのではないでしょうか。前例に倣うことが当たり前で、何ら不思議と思わない取り決め事項の順守や履行を積み重ねるだけの企業活動が繰り返されていても誰もそれを疑わない。
続けて、相当のエネルギーや時間をかけての先進的な取り組みなどは、その企業にとって、本当に必要なのかどうかなども同じで、少し離れて、客観的に見ることができる場と時間をかけておれば、そこから新たな判断と視界や発見につながるような気がします。

もちろん一般社会にいたっては、広範な様相で然るべく見解の持ちかたや判断がされるかと思いますが、何事につけても少し離れて観察や考察すれば、もっと新たな展望が開けるような気がします。

取締役会長

村岡 正啓

Muraoka Masahiro

同志社大学商学部卒業。
(株)大沢商会を経て、
1985年人材派遣会社創業。
1997年アソート(株)設立。

趣味:ラグビー、ゴルフ、映画、読書

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