会長コラムCOLUMN

兎角、物事がうまくいかないのは、その時の周りの所為にしがちの人は、常に咎められる環境から逃れたいの一心から出てきたものと言えます。その時の浅はかな知恵が、自然に自己防衛的な本能として働いたのでしょう。

ところが、そこそこの成人の段階においても、その自己防衛本能から抜けきれずに、失敗やミスの場面では、その時々の周りの所為にしてしまう、自分をその環境から素早く遠ざけてしまう、その様に、逃避の世界を築いていることの自覚を失い、友人や仲間たちから、意図しない逃避に気づかない不幸なかたも散見できます。
翻って、何事も正々堂々と真正面から取り組み、素直で正直な言動に満ち溢れた人の周りには自然と、それらと同じくする友人や仲間たちが集まっておられる場合が多いように思われます。ミスや失敗は人生のなかでは、いつでもどこでも寄り添っているものです。
その大小はあるかと思いますが、概ねその後の成長の大きな糧としてその人の血や肉に寄与してくれるものだろうと思います。決して逃げないことが、より大きな成果につながる場合が多いように思われます。

それでも、まったく想定していない情況から派生して大きなトラブルに見舞われる場合もあります。得てして慢心とまではいかなくとも何らかの兆候や、シグナルに気づかず、二重、三重の心構えなり、準備不足等々が招くこともあり、日々自重しながら、自省していかなければと思っています。

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