DATE
2018.05.31

第146回

  

動機

新たな物事に取り組み始める動機には、ほんのふとした一言を耳にしたことで突然閃いてきたこととか、普段見慣れた光景とは異なる光景に偶々遭遇した場合とか、常日頃意図してきたことからは、かなりかけ離れたものに、何時しかその情熱と行動の矛先が意図せざる方向に至る場合もあります。

それらを駆り立てている、心の根底に宿るそれぞれの動機に基づいた検証を試みることも大事かと思っています。自分が本当に取り組みたかった事業なのか、ただ単に己の欲に引っ張られての行動なのか、その時代に叶ったことでの動きなのか、将来的にみて有望と思ったからなのか、社会が要求しているからなのか、等々自己の内部から出た視点だけでみる動機にはおのずと、自分を正当化してしまうと言う偏った概念に陥るのが日常化も知れません。

目指すべきは、第三者的視点に基づいた動機を背景として、新たな物事への判断や行動をいかに醸成していけるかが、日々の修練ではないかと思っています。
中々、自分の行動の軌跡を振り返り、辿ってみましても、常に自己を優先したり、正当化したりとその動機に至った経緯に順じてしまいがちです。そこに、今少し、それで良かったのか、其れが正しいことなのか、其れが社会の人たちに役に立てているのかと自問する習慣を未だ持てていないのではと思うこの頃です。

取締役会長

村岡 正啓

Muraoka Masahiro

同志社大学商学部卒業。
(株)大沢商会を経て、
1985年人材派遣会社創業。
1997年アソート(株)設立。

趣味:ラグビー、ゴルフ、映画、読書

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