会長コラムCOLUMN

裾野が果たしている役割の中では、やはりその頂きの高さを活かしその美しさを引き出している富士山ではないかと思っています。
高さと美しさを引き出す自然的配慮として、その裾野の広がりと雄大さに委ねられているのかも知れません。
その裾野を形づくっている安定感や重厚さ、あるいはその年輪の積み重ねからくる重層感こそが、裾野ではと思っています。

身体的な人の成長を観ても、ピークは20代～30代でしょう。個々のその成長の頂きに至るまで、「競技」としてのスポーツや、健康体力つくりのための「アスレチック」や、趣味の旅行や屋外諸活動や食べ物等ふくめ、自然派生的に個々の活動量の幅や奥行き深さに応じた裾野を形成してきているのではと思っています。

方や、情緒的、人間的な側面でのピークは生命的な限界に至るまでと思っています。その頂きを支える裾野として、人間的な重層さ、安定さ、包容力や奥深さを形づくるにはあらゆる機会を捉えての活動量がその裾野を形成できるものと思っています。
その時々に、「出会う人たち、仲間」、「仰ぐべき先輩、師」、「感動した書物や映画、及び景色」を観たり、聴いたり、話し合ったりしながらいつしかその雄大な裾野の広がりから自然的に押し上げられるような積み重ねを、弛むことなく続けて行ければと思っています。

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