会長コラムCOLUMN

あれは、2005年の4月の早々であったと思う。大学の友人M君と会食の機会を持ったときでした。M君が、不意に「オマエ、どうしたんや？」顔色が悪すぎると私をなかば叱咤する口調で述べてくれたことが、その当時の来し方の我が身の状況が表出して顔色に反映していたのでしょう。

生身の人間としては心情的な重圧や気に揉むモメ事や気がかかりやもどかしさや如何ともしがたい難事に遭遇するときがいつの日か訪れる場合があります。そのときは、気が付かないかもしれませんが自然な「ヒメイ」を身体のどこかから発しているような気がします。

それらから逃げずに真正面から取り組むことがひとつの「試練」と想い、先ずは「体調」の回復から手がけました。「アルコールを先ず断とうと！」1週間があと1週間となり、とうとう「一年」の断酒期間となっていました。この断酒の一年間が、大きく自分の廻りの環境の中で、大きな壁であったり、大きな川があったりと、暗く重たく私を邏ってきていたものが徐々に取り除かれたような体験をしています。自らの発意で決心し、実行することの大切さを身にしみて感じたものでした。

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