DATE
2022.09.29

第198回

  

現状不満足

もうこれで十分、これ以上は望んでは失礼ではないか、まだ何か不足はあるのか、「知足」(足るを知る)から、己の欲望の留まるところを自制しないのか、との葛藤も生じてきます。
生ある中で、どんな事でも、どんな関係でも、とにかく全力で尽くす、一切手を抜かない、真剣に取り組む、そこに新たな成長のプロセスがあるような感じが結果として残ってきているようです。

ここで、満足していてはいけない、ここまでで十分だ、よくここまで来たとの達成感に覆われますと、よく言われるそこで成長が止まってしまうなどと結論付けられます。が、個人の感覚および、個々の経験の深さに基づく価値観に見合う尺度は千差万別なのでは思っています。仕事であれ、趣味であれ、生き様であれ、全ての物事に全身全力で打ち込むことは、まだまだこれからと思える謙虚な心が大事なのではと思っています。
そこには、いまだ成就せず、達成できず、叶わず、極められず、到達できず、・・等々、今ある現状の肯定感で支配されない不満足な状態を、常に静止して客観的に捉えてみることが次の更なる目標となるのではないでしょうか。

あきらめにも似た、もうこれで満足だとして自己肯定する瞬間から向上心や、挑戦心が消えてしまいます。
それほどに、生きるというか、人の世においては、とりも直さず、ここまでとか、これで十分とかのゴールはないものと思わなくてはなりません。

取締役会長

村岡 正啓

Muraoka Masahiro

同志社大学商学部卒業。
(株)大沢商会を経て、
1985年人材派遣会社創業。
1997年アソート(株)設立。

趣味:ラグビー、ゴルフ、映画、読書

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