会長コラムCOLUMN

スポーツの世界では勝者と敗者が明白にさらされます。
その勝負の場に立てるのは、そこに至るまでの長い道のりを隔てた計り知れない苦難や不断の鍛錬はもちろん、あらゆる障害や環境の変化にも耐え勝負へのあくなき挑戦の結果を経て獲得できた場だと思われます。

頂点を極める競技会としての、オリンピック競技、世界選手権、日本選手権、地区大会等々の数知れないライバルとの競争は、多くの競技者同志間で何度も繰り返され、相互の身体能力や精神的試練の向上への積み重ねの場となります。培った自己の実力を発揮すべき場では、其々の機会を活かしたトレーニングや支えてくれる周りの方々のサポート力も加味した総合的なマネジメント力も頂点を極めるには重要なファクターだと思っています。

翻って、我々の社会生活や経済社会においても、大いに学ぶべき要素がスポーツの世界に多く見られます。いかに普段の生活姿勢が大事か。地道な努力と周りの方々との協働。自己を律する謙虚な姿勢や素直な感謝。他を責めず自分を責める結局は自分との闘いに勝てるかどうか。自分を甘やかさず、自己に厳しく相手に優しくできるか。トップ選手同士の熾烈な戦いへの熱戦は、見るものに興奮と感動をもたらせ、勝利者のインタビューでの発する言葉に、涙とその感慨に心が揺さぶられます。

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