第30回
習慣として意識せずに行動しているものがあります。
人それぞれに永年なじんできた、その人なりの習慣があるのではないかと思っています。
自分にとっては善き習慣であっても、他者にとっては歓迎されない習慣もあります。
その当時は誰もそこまで立ち入らなかった行動や仕草が現在では忌み嫌われたり、禁じられてることがあります。時代と共に時間の経過を辿ることで、風化したり価値観に変化が生じてきたりします。
昨今、公共の場での個人意識の高まりは目を見張るものがあります。
飲食のスタイルのあり方として昔日は歩きながら食べないこととされていた、公衆の面前での大声やイヤホン越しの騒音もマナー違反とされていた等々、つい、見直さないと自分でも気づかない他者への思いやりの欠けた行動が、善悪の判断を超えて自然と自分の身についた習慣となってきてしまいます。
自分では気づかずに一度身についてしまった考え方や行動も、時代と共に価値観の変化をよく観察し、時としてのふり返りが必要ではないかと思っています。
取締役会長
村岡 正啓
Muraoka Masahiro
同志社大学商学部卒業。
(株)大沢商会を経て、
1985年人材派遣会社創業。
1997年アソート(株)設立。
趣味:ラグビー、ゴルフ、映画、読書