DATE
2019.04.26

第157回

  

「変わり目」

時代の変わり目に遭遇しています。1989年、平成の幕開けは、昭和からの経済成長期を受け継ぐも、高度成長バブルが崩壊し、大きな変わり目に突入した時代でした。誰もが過去辿ってきた成長の期待と希望から、目をそらすことができず、長くて沈痛な、その後の平成時代の停滞現象と後送りを象徴してきたのではと思っています。

この、1989年~2019年の30年間、世界の変わり目はいかがでしたでしょうか?インターネットの出現、スマホの出現、中国をはじめとする新興経済圏の台頭と経済圏のフラット化、市場のグローバル化、、ハードからソフト化、等々日本を取り巻く外界の大きな変化の潮流に、ただただその状況対応に迫るのみの受動型でしか対応できなかった、敗北の時代であったような気がします。

国内事情とは言え、高齢者世代の増加や、出生数の低下、地方の疲弊化、モノづくり風土でのハード傾注化によるソフトの遅滞、高度成長期に投じた、過剰設備、過剰借り入れ、過剰人員、過剰ローン、過剰消費・・諸々の修正マインドから、本来の成長軌道への修正力が働かなかったのかも知れません。
この30年、グローバル市場での対応力が問われれていることに、あえて動けなかったのか?動かなかったのか?日本の世界に冠たる三本の矢である政府も、官僚も、経済界もその視座を一にできなかったことにも大きな要因があるのではと思っています。
新元号の、「令和」の時代を迎え、新たな変わり目がどのように表出してくるのか、その時を楽しみにしています。

取締役会長

村岡 正啓

Muraoka Masahiro

同志社大学商学部卒業。
(株)大沢商会を経て、
1985年人材派遣会社創業。
1997年アソート(株)設立。

趣味:ラグビー、ゴルフ、映画、読書

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