DATE
2018.12.28

第153回

  

「大きな自由、小さな不自由」

ヒトは生まれつき意思の赴くところ、自在に動くことには躊躇はしないのではと思っています。意思が芽生えてくるころには、保護者や周りの視線をまるで意図したかのごとく逃れるかのように、自由気ままな動きを満喫して育っていくような感じがします。

家族から始まる組織社会のはざまで、ヒトはその生きざまの途上をほとんど過ごさざるを得ません。諸々の自由が制約される「学校社会」から、「会社社会」、「一般社会」、「事業社会」、と続き、スポーツ、文化、芸術、宗教、等々、ありとあらゆる人間界のつながりと制約からヒトは逃れることは、ありえないのではと思っています。
そのつながりが、今やSNS社会で済まされている一部の状況には、本来の肉薄した摩擦や刺激や、臨場感等々が無視されます。
人が持つ感情の表現性や、高揚感等の鮮度の場を相互に体験することなしに成長の機会を放棄しあう場を共有してしまいます。本来得られる生の感性の喪失を考えますと惜しい気持ちになります。

制約されない社会への願望も、あるかも知れませんが、その中での大きな自由をどう切り開いていくかが、生きざまの醍醐味なのではと思っています。制約社会の小さな不自由さは、次なる布石や大きな自由の前提条件なのでと思っています。不自由さに如何に対応し、凌駕していくことが次につながると思っています。

取締役会長

村岡 正啓

Muraoka Masahiro

同志社大学商学部卒業。
(株)大沢商会を経て、
1985年人材派遣会社創業。
1997年アソート(株)設立。

趣味:ラグビー、ゴルフ、映画、読書

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