第127回
もの心がついたころには、姉や、弟、妹に囲まれ5人兄弟の長男になっていました。家庭でのしつけの本源は、長男はとにかく何でも我慢すべしとして幼心に植え付けられたような記憶の残滓があります。
よって、常に我慢と辛抱を重ねながら精神的にも肉体的にも多少は人よりもその度合いが強いのか、鈍感なのかどちらかが左右してきているのではと思っています。
何しろ、我慢をすることにさして大きな抵抗を感じないお蔭で余計な怪我もせずに済んだことなど多々あったような気がします。
逆に、我慢を虐げられた挙句、とんでもないハンデイを背負い込むような羽目に陥ったりと、自分では気が付かないばかりか、気が付いた時にはかなりの深みに陥って前途が多難と思われるピンチに見舞われ、我慢の極に至った場合でも最後は、自分自身との我慢比べではないでしょうか。
然しながら、潜在化している「欲」との葛藤のなかで、節度ある我慢は凡人の常として相当の心の負荷がかかります。他を利することを心掛け、常に感謝の気持ちでと思いながら絶えずその「心の負荷」との戦いが混在しているような次第です。
取締役会長
村岡 正啓
Muraoka Masahiro
同志社大学商学部卒業。
(株)大沢商会を経て、
1985年人材派遣会社創業。
1997年アソート(株)設立。
趣味:ラグビー、ゴルフ、映画、読書