DATE
2016.5.31

第122回

  

比べる

人は比べなければ「幸せ」、比べることにより「不幸」に陥ってしまうことがあります。
自分の置かれた立場で精一杯生きることに十分な満足を得ることができる人と、自分が置かれたどんな場所であっても、常に「比べる」ことによる不平や不満を抱きながら、人生の大半の時間を費やす人がいることも、事実ではないかと思っています。

とかく、人は自分の立ち位置や境遇を測るのに、何らかの比較対象物に照準をあてて推し測ろうとするのではと思っています。
その照準の的として捉えた「対象物」との比較において、今まで気づいてこなかった所をより補完すべく、それなりのエネルギーやコストを負荷して、新たな挑戦としての行動に結びつくのかも知れません。

スポーツ競技は、誰しもが認める勝負の歴然たる事実の結果を受け入れざるを得ません。その勝敗に至るまでのプロセスは、数々のその要因を探し出すことは不可能ではありません。そこには、ライバルとの比較においての分析と将来への布石や課題への取り組みへの新たな行動に繋げて行くことに価値があるのではと思っています。

要は、気持ちの持ち方だと思うのですが、「比べて」みて、初めて自己の来し方を振り返り、そこに何らかの学びや気づきに感ずれば、大いに「比べて」みることが価値あるひとつの見方といえるのかも知れません。

取締役会長

村岡 正啓

Muraoka Masahiro

同志社大学商学部卒業。
(株)大沢商会を経て、
1985年人材派遣会社創業。
1997年アソート(株)設立。

趣味:ラグビー、ゴルフ、映画、読書

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