DATE
2015.08.31

第113回

  

脱劣等生

少しは自意識が芽生えかけてきたと思う小学生時代は、とにかく劣等感がひどかったことを記憶しています。素行が「注意散漫」、「早とちり」、「ひとの話をよく聞かない」、「勘違いをする」等々、当時の「通知簿」からの担任の先生の観察記録にずいぶん親からも注意されていました。
通知簿の最後には「努力」しなさいという重しをかけられていたように記憶しています。

自分が人よりも劣っている数々の悲観的な部分に戸惑ったり、時には落ち込んだり、本来持っていた自信をも失い、やはり、自分は何をやってもダメなのではと自分で自分を追い込んでしまっていたような気がします。
その当時の「努力」することや、「努力」している、「努力」に励むこととかの深い意味が分からず、多分に「ひと」よりは劣っているので常に「ひと」の何倍も頑張らないと「ひと」にはついていけないんだ、と思うような観念が自然と身についてきたような感じがします。

その後の肉体的、精神的な発達を遂げるプロセスの中でも潜在的な意識として人一倍「努力」をしなければといような土壌が常に備わってきたのではと思っています。
亡き父、自筆の「努力」の額縁がいまでもしっかりと励ましてくれています。親として子供の習性に贈る言葉として、ただの二文字の「努力」であったのが不思議な思いです。

普段の営みの中で、ただひたすら懸命に「努力」していくことが何よりも自らの人生を深く掘り下げてくれるような気がいたします。

取締役会長

村岡 正啓

Muraoka Masahiro

同志社大学商学部卒業。
(株)大沢商会を経て、
1985年人材派遣会社創業。
1997年アソート(株)設立。

趣味:ラグビー、ゴルフ、映画、読書

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