DATE
2014.12.29

第105回

  

時の流れ

この一年も、「行く河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず、よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて久しくとどまりたる例なし。世の中にある人とすみかとまたかくの如し」と、平安時代末期の鴨長明が詠んだ「方丈記」の冒頭のこの句が、時間や空間を超えた広がりと普遍性を持っていると言われています。

等しく私たちは時間の流れに購うことが出来ません、がそこにこそ、個々にもつ「時」の活かし方の真理があるように思えます。刻々と刻まれる時間をほとんどの人は無意識に費消しているのではないでしょうか。逆に、時間が主役で、時間に支配されてしまわれる方々も一部にはおられることと思います。

それほどに、私たちの「生」への営みの中での、普遍的で、絶対的なのが「時」の過ぎ去る瞬時、瞬時の今、この時をどう生かすか、どう生きるかではないかと思えるのです。絶えずそれらを意識しては、とても息苦しくなるでしょうし、かといって、無為にだらだら時の流れに委ねることには抵抗があるかとも思われます。

この一年、自分を取り巻く「時間」の中で、「人との出会い」を最重要と意識してきました。どれだけ多くの方々と出会えることが出来るか、その出会えたお蔭でどれだけ多くのことが学べるのか、その出会える機会を自分自身の主体的な行動によって持てたのか等、考えてみますと、やはり、そこには積極的で前向きな「行動」が原点ではないかと思っています。すべては体現していくことが限られた時間の中での「生」ではないでしょうか。

取締役会長

村岡 正啓

Muraoka Masahiro

同志社大学商学部卒業。
(株)大沢商会を経て、
1985年人材派遣会社創業。
1997年アソート(株)設立。

趣味:ラグビー、ゴルフ、映画、読書

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